でじぼうです。
F12キーで開くブラウザの開発者ツール(DevTools)の、特に重要な Network(ネットワーク)タブ の使い方を、未経験エンジニア向けにやさしく解説します!

でじぼう
この記事は下記の方がおすすめ!
- ボタンを押しても何が起きてるのか分からない
- API通信や送信データを確認したい
- JavaScriptでエラーが出てないのに動かない理由を知りたい
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Networkタブとは?
Webページがサーバーとどんな通信をしているのかを確認できるタブです。
確認できる内容
- どのURLにリクエストを送っているか
- 送った内容(リクエストボディ)
- サーバーから返ってきた内容(レスポンス)
- ステータスコード(200 OK / 404 Not Found など)
- 通信にかかった時間
Networkタブ関連の用語まとめ
確認項目 | 意味/使い道 |
---|---|
Name | ・通信したファイルやAPIのURL |
Status | ・200, 404, 500などのHTTPステータスコード ・エラー判定に使える |
Headers | 送信されたヘッダー/受け取ったヘッダーを確認できる |
Timing | ・リクエストが「いつ始まり」「どこで時間がかかっていたか」を細かく確認できる ・通信が遅いと感じたときに、原因が接続なのか?ダウンロードなのか?等を判断するのに役立つ |
Payload | 送信されたデータ(POSTの内容)を確認したいときに使う |
Initiator (イニシエーター) | この通信が何が発火のきっかけかを表示。 例: fetch.js:10 など |
Preview | サーバーから返ってきたデータ(レスポンス) JSONやHTMLを見やすく整形して表示 |
Response | サーバーから返ってきたデータ(レスポンス) そのままのJSON文字列やHTMLなどを表示 |
✅️ Initiator の読み取り例
l7 @ main.821f6781acf946b1.js:4
上記は、main.821f6781acf946b1.js
の4行目にある l7
という関数が、通信の実行に関係している
と読み取れます。
✅️ Timing の読み取り例

この通信は、合計で561.46ミリ秒(約0.5秒)かかっており、比較的時間がかかったリクエストです。
- Initial connection(接続開始): 367.61ms
→ サーバーとの接続にかなり時間がかかっており、ネットワークの混雑や遅い回線の可能性があります。 - SSL: 183.11ms
→ HTTPSの暗号化処理に時間がかかっている状態。SSL証明書の処理が重かった可能性も。 - Waiting for server response: 192.04ms
→ サーバーが応答を返すまでの待ち時間。サーバー処理が遅れている可能性もあります。
どんなときに使う?
✅ ボタンを押しても何も起きないとき
→ NetworkタブでAPI通信が発生しているかを確認。
通信すらしていなければ、JavaScriptのバグの可能性あり。
✅ エラーが出ないのに画面が更新されないとき
→ ステータスコードやレスポンス内容を見ると、原因がわかることが多い。
おまけ:初心者におすすめの使い方
- XHRフィルターを使って「fetch通信だけ」に絞ると見やすい
- エラー時は「Statusが400番台、500番台」を優先的にチェック
- JSON形式のレスポンスは「Preview」で整形されて見やすい
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