でじぼうです。
Web開発を勉強していると SPA
や MPA
という言葉を耳にすることがあると思います。
意味の理解を深めていきましょう!

でじぼう
この記事は下記の方がおすすめ!
- Webアプリの構成について知りたい
- SPAとMPAの使い分けがよく分からない
- ReactやVueを勉強している
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SPAとは?(Single Page Application)
SPAとは、ページ全体を再読み込みせずに、必要な部分だけを差し替えて表示するアプリ構成のことです。
特徴
- ページ遷移が高速(再読み込みがない)
- ボタンやリンクを押してもURLが変わらないか、変わっても即時に表示が切り替わる
- サーバーとやりとりするのは「データだけ」(HTMLは作らない)
- 初回の表示は少し遅くなることもある(アプリの本体(JavaScript)が一括でダウンロードされるため)
- フロントエンドの実装がやや複雑になる
向いているケース
SPAは動きが多く、操作が頻繁なアプリケーションに向いています。
- 管理画面・ダッシュボード
→ 頻繁な画面更新・操作が多く、部分的な差し替えで高速な動作が必要
- チャットやリアルタイム入力画面
→ ユーザー操作が多く、スムーズなUXが求められるため、再読み込みを避けたい
- 商品検索やフィルター付き一覧
→ ユーザーの操作性を重視すればSPA、SEOやアクセス数重視ならMPA
MPAとは?(Multi Page Application)
MPAとは、リンクをクリックするたびに新しいページを読み込む、昔ながらのWebサイト構成のことです。
特徴
- ページを開くたびに画面全体が再読み込みされる
- 1ページごとにサーバーがHTMLを生成して返す
- SEOに強い(検索エンジンにとってわかりやすい構造)
- 比較的シンプルに構築しやすい
向いているケース
MPAは情報を届けたい、検索で見つかってほしいページに向いています。
- 採用ページ・お知らせ一覧などの記事系
→ 記事単位でURLが分かれており、検索エンジンに評価されやすい構成が最適
- ブログやコラムなどコンテンツ重視ページ
→ 一覧表示や詳細ページがあり、SEOを意識したHTML構成が向いている
- サービス紹介・会社概要など静的ページ
→ 内容が固定されており、検索エンジンに強い構成が適している
SPA と MPA の違い【比較表】
下記に、SPA と MPA の違いをまとめました。
比較項目 | SPA | MPA |
---|---|---|
ページ遷移 | ページ再読み込みなし(高速) | ページごとに再読み込みあり |
サーバーの役割 | データだけ返す(API通信) | HTMLを生成して返す |
SEOの強さ | やや弱い(工夫が必要) | 強い(そのまま内容が見える) |
開発の難易度 | 複雑(フロントエンド中心) | わかりやすい(サーバー中心) |
向いている例 | Webアプリ、管理画面、チャットなど | 企業サイト、ブログ、ECサイトなど |
MPAでもHTMLを毎回手で書くことはもうない!
2025年の今では、商品ページや記事一覧は人がHTMLを手書きするのではなく、CMSやデータベースの内容をもとに自動でページが作られるのが普通です。
たとえば「Next.js」や「Nuxt.js」といったフレームワークを使えば、
・サイトを公開する前にページをまとめて作る「SSG(静的サイト生成)」
・ユーザーがページを開いたときにサーバーで作る「SSR(サーバー側レンダリング)」
といった方法で、効率よくページを表示することができます。
そのため、「MPA=古くさい構成」ではなく、SEOや構造の安定性を重視したい場合に選ばれる構成です。
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